北京オリンピックの男子フィギュアスケート・シングルの代表に選ばれたのは3人。
全日本選手権を制し、オリンピック3連覇がかかる羽生結弦選手と、選手権2位でピョンチョンオリンピック銀メダリストの宇野昌磨選手。
そして、選手権3位で世界選手権では銀メダルを獲得した18歳のオリンピック初出場となる鍵山優真選手です。
3人は2022年2月8日に「男子シングル・ショートプログラム」が行われ、2月10日に「男子シングル・フリー」があって同日表彰式となります。
羽生結弦選手・国内外メディからも大注目
日本代表の3人の中でも、特に海外からも注目されているのは、なんといっても羽生結弦選手です。
現在、オリンピック連覇中で、北京オリンピックで金メダルを獲得すれば男子フィギュアスケートで94年振りのオリンピック3連覇という偉業を達成することになるのです。
フランスメディアは特に羽生選手に注目しており、しばしば記事を新聞に掲載していますが、オリンピック目前での羽生の復調の様子を伝えています。
『ユヅル・ハニュウが日本選手権でのSPで輝きを放つ』と見出しをつけて特集したのはフランスの地元紙「レキップ」。
『オリンピック連覇王者のユヅル・ハニュウは、さいたまスーパーアリーナで行われた金曜日の日本選手権のSPで輝いた』と絶賛していた。
もちろん、日本国内でも各スポーツ紙を始め、日本選手権で優勝した翌日の朝刊では一般紙もこぞって、羽生のオリンピック3連覇ほ確実視する文面が並んでいましたね。
この大会で、羽生選手が意識してこだわったのは、未だ公式戦で世界のどのスケーターも成功させたことのない、最高難度の「4回転アクセル」であった。
羽生選手の実力からすれば、無理をして挑戦しなくても優勝はできたはず。けれどもこの新技に挑むことを公言していた羽生選手は、果敢にチャレンジします。
万が一失敗して転倒でもすれば大きな減点となってしまいます。しかし、羽生選手は飛びました。結果は回転不足で、新技とは認められませんでしたが、転倒は無かったので大差での優勝。
羽生結弦選手の4回転アクセルへのこだわり
練習では何度か成功させている「4回転アクセル」ですが、世界で認められるには公式大会で成功させる必要があるのです。
当然新技ですから、成功する可能性は低い。羽生結弦選手はこの新技に強いこだわりを持っているのです。
全日本選手権(2021年12月)の公式練習で、本番のリンクに立った羽生選手はゆっくりとジャンプとスピンの練習を始める。
羽生選手は自分なりに「4回転アクセル」への準備に取り掛かっていた。練習時間が残り10分になると、高さのある回転の練習に切り替えた。練習を見守っていたファンからは拍手が起こる。
練習後「今日は自分のなかで軸作りが一番大事だと思っていたので、回転はそんなにかけていないです。今日やるべきことはできたかな」と笑顔を見せた。
全日本選手権は前述のとおり、回転不足で「4回転アクセル」は成功はしなかったが、その後のミスなく優勝する。
試合後のインタビューで「疲れました。4回転ループとは比べものにならないくらいの体力の消耗がありました」と語りました。
それは4回転アクセルを入れたプログラムが、心も身体の全てを使い果たしたことを物語っている。
フリーでの4回転アクセルについて言及し「頑張ったなという感じです。試合の中であれだけできたら、今の自分にとっては妥協できるところにいるんじゃないかと思います」と、まずは回転軸を作りきれるところまで来た。
その感触を手に、自信を納得させるように語っている。最高難度はいえ、基礎点は+1にしかならない。リスクが高いので、ルッツを2回飛んだ方が勝率は確実に上がるのである。
けれども羽生選手は4回転アクセルに挑戦し続けている。そのことを本人は「でもこれはやっぱり、僕自身のプライドなので。
今のスケートを支えている芯なので、絶対に飛びたいなと思っています」と語っている。
まとめ
羽生選手が4回転アクセルに挑戦し続けるのは、彼自身のプライドなのだという。そして、北京オリンピックに向けて改めて宣言した。
「北京五輪。出るからにはしっかりと掴み取ってこれるように。ちゃんと武器として4回転アクセルをたずさえていけるように精一杯頑張ってきます」
ファンやメディアは94年振りの3連覇を願っている。けれども、羽生結弦選手自身はそのこと以上に4回転アクセルを公式試合で成功させることを念頭に置いているのである。
確実にプログラム構成で優勝するのではなく、4回転アクセルを入れて優勝するという別次元のプライドで戦っているのである。こころから、羽生選手の挑戦を応援したいと思います。
北京オリンピックのスケジュールと注目選手です!!・・・https://kim-kuni.com/pekin/
羽生選手の公式サイトです!!・・・https://www.skatingjapan.or.jp/figure/player/detail.php?id=N0qvoSfQGYA%3D
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