1945年の夏・広島・長崎原爆の日と「焼き場に立つ少年」

「焼き場に立つ少年」(NHK番組「戦跡」参照)

今年の夏も暑い日差しが照り付けています。世界で初めて「原子爆弾」が広島・長崎に投下されてから、76回目の「原爆の日」を迎えました。今年は平和の祭典と呼ばれるオリンピックが被爆地・日本で開催されています。

この記事では真の平和を求めて、日本や他国の取り組みを振り返りたいと思います。メダルラッシュに沸く国内ですが、オリンピックを開催できたのも「平和を求め続けている証し」でもあります。

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国際的な核兵器に対する対応

核兵器禁止条約(国連)は世界中の核兵器に関する開発、保有、使用などを禁止している。

2011年から少しずつこの条約への批准国が増え始め、2020年条約発効に必要な50ヵ国に達し、2021年条約が発効された。

ご存知のように「アリリカの核の傘下」にある国々やアメリカと軍事同盟を結んでいる国々は、残念ながら参加していない。

唯一の被爆国である日本が、戦後アメリカの傘の下にもぐり、この条約に参加していないのは、現在も疑問視されており検討が続けられています。

日本は独自に「非核三原則」を1967年に設けている。日本は核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」を国是とすることを決議している。

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原爆に寄せた世界の指導者の言葉

原爆ドーム - パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集

世界の指導者が何を語ったか、それを振り返り将来に伝えて行くことも私たち間使命でありましょう。原爆の日は、日本だけの事ではないのです。

  • ゴルバチョフ元大統領・・・『歳月がヒロシマの悲劇の痛みを和らげることはできませんでした。このことは決して繰り返してはなりません』
  • チェ・ゲバラ(キューバの革命指導者)・・・『痛ましいのは原爆が投下されて14年たった今年も後遺症で多くの人が亡くなっていることだ』
  • カストロ議長・・・『日本国民は一言も恨みを発しなかった。それどころかそのようなことが2度と起こらないよう平和を願う記念碑を建てた』
  • ヨハネ・パウロ2世『戦争は人間の仕業です。過去を振り返ることは、将来に対する責任をになうことです』
  • マザー・テレサ・・・『愛と祈りの行為が平和の行為であることを忘れないようにしましょう』
  • ダライ・ラマ14世・・・『非武装化された世界を目指すべきだ。そのためには、私たちの世代がそのための考えをとりまとめなければならない』

この他にも政治家や俳優、世界的なミュージシャンなどが様々な機会に「原爆」について「ことば」を残しています。世界的にも大変な出来事であったことが時代を超えて証明されていますね。

 

特に心に響くのはヨハネ・パウロ2世のことばです。未だに続く各地の紛争。それぞれの地域で人々はそれぞれ信じる「神」に祈りを捧げます。

けれども教皇は「神が介在して紛争を起こしている」のではなく、あくまで「戦争は人間の仕業です」と開口一番に語りました。人間のエゴが人を傷つけているのです。神に責任を擦り付けてはなりません。

焼き場に立つ少年が語り掛けるもの

75回目の長崎原爆の日 核なき世界願い、追悼の祈り: 日本経済新聞

ブログの冒頭の画像は「焼き場に立つ少年」と呼ばれているものです。近年、日本を訪問した教皇フランシスコが世界中に配布した写真です。

写真には教皇自筆で「戦争がもたらすもの」とサインされて、長崎で原爆投下後に撮影されたものとだそうですが、少年が誰なのか、長崎のどこで撮影されたのかは不明であります。

写真が伝えているように、少年はすでに亡くなっている幼子を背負い、口を固く結んで前を見つめ、幼子の火葬の順番をはだしで待っています。

 

教皇フランシスコは「千の言葉よりも多くを語る」として写真を印刷してカードにし、その配布を全世界のカトリック教会に指示しました。教皇訪問の際には爆心地公園に写真のパネルが設置された。

固く口を結んで弟の死を受け止める少年。両親もなく、弟を荼毘に付さなければならない。まっすぐ見つめる視線の先には何があるのでしょうか。「千の言葉」よりも私たちに思いが伝わります。

教皇はこの写真を配布することで、平和ボケしている私たちに何かを感じ取って欲しいと願ったのでしょう。命とは?運命とは?死とは?平和とは?あなたは何を受け取りましたか。

永井隆博士・まとめ

長崎大学で教鞭をとり、被爆した永井博士は自身が被ばくしているにもかかわらず、爆心地で患者を一人でも救いたいと活動をし、放射能被害についての研究も続けた方です。

『長崎の鐘』・『この子を残して』でも有名博士は、ご自身も数年後に被爆の影響で亡くなってしまいます。

 

永井博士のことば『いとし子よ。敵も愛しなさい。愛し愛し愛しぬいて、こちらを憎むすきがないほど愛しなさい。愛すれば愛される。愛されたなら、滅ぼされない。愛の世界には敵はない。敵がなければ戦争も起こらないのだよ』(引用『いとし子よ』)

Paul Takashi Nagai in 1946.gif

ロザリオを手に、原爆で亡くなられた方々のために祈りを捧げる永井隆博士。神に平和を真摯に求める眼差しに心を打たれます。愛はいつまでも絶えることはない。

永井博士の生きる指針でもあった聖書・・・https://kim-kuni.com/mikotoba/

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