2021年子供たちにとってはつまらない「夏休み」だったのかもしれません。去年に引き続いてのコロナによる緊急事態宣言で外出自粛。家庭に居れば親が「宿題やったの?」とうるさい日々。
そんな中、時間をどう使うのか?中高生たち自身が間を持て余し、ゲーム依存に陥っている児童が多いとのこと。
この記事では夏休み明けの児童を「ゲーム依存」から日常生活に戻すコツについてお伝えしたいと思います。
ゲーム依存の児童への影響
学校行事も自粛気味で、部活動も熱中症予防のためにお休みが続きましたね。市町村のプールも感染症対策で閉鎖、子供たちは自然に在宅時間が長くなった夏休み。
そんな時に多くの子供たちはゲームやSNSにハマってしまい、依存症から抜け出すのがむずかしい状況にまで進んでしまっている子供が多いとの調査があります。
依存症の怖いところは「自分の意志でやめよう思っているにもかかわらず、やめられない」状態にとどまってしまうということです。児童へのその影響には次のようなものがあります。
- 眠る時間になってもゲームやSNSをやめられない、夜中もやるので生活リズムが乱れる
- ゲーム優先、あるいはゲーム中心の生活になり、他の活動への意欲が低下する
- 家族とのコミュニケーションを避ける。隠れたり、噓をついて使用する
- 友人関係にトラブルが起きやすくなる。現実の人間関係が希薄になる
- 自分の小遣いを超えたり、親のお金を隠れて使い課金してしまう
- 自分の役割をおろそかにし、指摘されると不機嫌になる、宿題が二の次になる
このような状態にある児童はゲーム依存症になってしまっている可能性枷あります。家庭だけで解決できる問題でなくなってしまっているかも知れず、専門家のアドバイスが必要な場合も。
ゲーム依存から日常生活に子供を戻していくには
長期休暇の後は一般的な児童でも、また学校などに戻っていくのに時間が掛かることもあります。
夏休み明けで「学校に行きたくない」「体調が悪い」など学校に戻ることに不安を感じていて、精神的に不安定になる児童が毎年いるものです。
教員たちが夏休み後の児童の動向に特に注意を向けているのには、そのような不安定感に早期に気付くようにしているからです。
家庭での立場としては、長期休暇やゲーム依存があって「学校に行きたくない」という子供を、無理に夏休み以前の状態に戻さないようにすることです。
親が焦って「学校に行きなさい」と強要したり、一方的にルールを決めたり、スマホやゲーム機を取り上げたりすることは避けるようにしましょう。
なぜならば、親からのプレッシャーがかえって子供を委縮させてしまったり、親に反発するする形で依存傾向を助長してしまうこともあるからです。
では親と子供の家庭での取り組みにはどういうものがあるでしょうか?
日常生活に戻していくには「話し合い」が大切です
親子間の信頼関係を取り戻し、どのようなことから取り組むと良いのか、親子が互いに話し合うことが家庭で出来る改善策の一例です。
- 生活習慣・・・起床・就寝の時間を決める。家族みんなで食事をする。気分転換を心掛ける
- スマホやゲーム以外の活動・・部活、運動、友人と遊ぶ、読書、料理などを手伝ってもらう
- 学習面・・・宿題に取り組む、塾に行くなど、ゲーム以外の時間を持つ
- 使用ルール・・・新しくルールを決め直す、約束の時間になったらやめる
- コミュニケーション・・・自分の気持ちを伝える、話し合いをする
これらについて話し合い時間を持つことが大切。親が一方的にルールを押し付けるのではなく、子供の意見もちゃんと聞く姿勢を持って対応するようにしましょう。
子供を尊重しゲーム依存から戻していく7つのステップ
依存症者の支援に向けたプログラムとして、対立を招かずに前向きに相手とコミュニケーションをとって行こうとする「行動療法」(CRAFT)理論があります。(参考・引用はyahooニュース。2021.8.26)
本人を脅したり、攻めたり、批判したりするのではなく「前向きに」(ポジティブに)コミュニケーションをとることです。
家族が相手に持っている気持ちを適切に表現できるようになった結果、相手も家族の気なしに耳を傾けるようになり、家族の望みに応じやすくなるとされています。
これには7つのステップがあります。
【メッセージを相手に伝えるためにたいせつなこと】
①簡潔に②肯定的に伝える③具体的な行動に言及する。
例えば早く寝て欲しい時に『いつまで起きているの?さっさとゲームをやめて寝なさい』とは言わずに→『23時には布団に入るようにしてみるのはどうかな?』と伝え方を変えてみる。
【親がとるべき具体的な行動】
④自分の感情に名前を付ける。例『一緒に外にでかけてくれたら嬉しいな』←気持ちが伝わりやすくなります。
⑤思いやりのある発言をする。例『たくさんの宿題に取り掛かるのは、気が重いと思うけど・・・』
⑥部分的に責任を受け入れる。例『朝、お母さんも起こしていなかったもんね』←子供の気持ちを和らげることになる。
⑦手助けを申し出る。例『(子供が)朝起きるために(私が)出来ることはないかな?』←問題解決の助けを提案する。
まとめ
ゲーム依存や長期休暇開けの憂鬱から、子供を日常に戻していくには時間を共有して「話し合いをする」ことが大切であることをお伝えしました。
一方的に押し付けるのではなく、キチンと向き合って子供の意見も聞き、お互いが納得してルールをそのつど改定していきましょう。
7つのステップを取り入れたりしながら、できたことを「喜び合う」、その積み重ねが子供の自信となります。
その自信が生活リズムを日常に戻していく子供のパワーとなりますので、親も焦らず一歩ずつ取り組んでいくようにしましょう。
子供のこころが辛いのです・・・https://kim-kuni.com/kodomo/
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