【紅の豚の飛行艇】は実在した!ポルコはなぜ豚になってしまった?

紅の豚 - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

「紅の豚」にはいろいろな飛行艇が登場しています。中でも、私たちの印象に強く残っているのは、ポルコの乗る赤い飛行艇と、適役のカーチスの紺色の飛行艇ではないでとょうか?

ポルコの飛行艇には「サボイアS.21」、カーチスの飛行艇には「カーチスR3C-0」という名前が付いています。この両機はジブリが創作した飛行艇ではなく、実在した飛行艇なのです。

この記事では、実在した飛行艇の実際の姿や、作品の中ではどのような設定だったのか?についてご紹介したいと思います。

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紅の豚・実在した飛行艇

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これらの飛行艇は第一次大戦から、第二次大戦に至る短い時期に活躍していた。所有していた国も少なく、オーストリア・ハンガリー・イタリアくらいのものであった。活躍した期間も短く、所有国も少ないことから「幻の戦闘機械」と呼ばれていたのである。

アニメの中でポルコが「シュナイダーカップで2年続けてイタリア艇を破った奴だ」とカーチスを評しているが、実際にこの「シュナイダーカップ(シュナイダー・トロフィー・レース)」は実在しているのである。

宮崎監督自身が「戦闘機オタク」を自認しており、この両機が短い期間にしか活躍できなかった「幻の戦闘機械」であることを不憫に思って、自身の作品の中で両機を輝かせたいという思いが強かったようだ。

ポルコの「サボイアS.21」

サボイアS.21は一艇だけ作られたが操縦が難しいとのことで、倉庫で埃をかぶっていた。それをポルコが買い取ったという設定になっている。「サボイア社」は実在のメーカーで、シュナイダーカップでは輝かしい実績を持っている。

カーチスの「カーチスR3C-0」

「カーチス社」が作った飛行艇で1925年第8回カップで優勝したR3C-2をドナルド・カーチスが購入して改造したものという設定になっている。翼幅を延長し、速力よりも運動性能を向上させてある。

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紅の豚・宮崎監督渾身の作品。名言集

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戦闘機オタクである宮崎監督は、特にこの「紅の豚」への愛着が大きかったようである。作品に対する思い入れも強く、それは登場人物の語る言葉となって表現されています。いくつかの「紅の豚」の名言をご紹介します。

  • 「飛ばねぇ豚は、ただの豚だ」(ポルコ)・・・アニメを見たことのない人でも知っている有名な言葉。飛行艇に乗っている時こそ、自分が自分でいられる時。ポルコの生き様を語っている名言
  • 「馬鹿野郎!そういうのは1番大事な時にとっとけ!」(ポルコ)・・・勝負の前夜、ポルコに掛かった魔法について知ったフィオが、キスをして魔法を説くことを提案する。そこでポルコがフィオに行った一言。カッコイイ
  • 「綺麗・・・世界って本当に綺麗」(フィオ)・・・初飛行の時、外を眺めてフィオが言った一言。「美しい世界を、戦争で壊すのは愚かな行為だ」という、宮崎監督のメッセージが込められているような言葉
  • 「マルコ、マルコ聞いてる?あなたもう1人の女の子を不幸にする気なの?」(ジーナ)・・・カーチスとの戦いは最終的に殴り合いに。ポルコが負ければフィオはカーチスのものになってしまう。ダウンしたポルコに対してジーナが放った一言。「もうひとりの・・・」という言葉にジーナが自分を重ね合わせているようで、寂しさを感じさせますね

紅の豚・ポルコはなぜ豚になってしまったのか?

Bangkok Hobby Salon / EP / r3c8 / e-r3c-8.html

1920年代。世界恐慌が吹き荒れるイタリア。真っ赤な飛行艇に乗り、暴れまわる「空賊」を相手に賞金稼ぎをするポルコ。呪いによって豚の姿になっていたポルコは凄腕の飛行機乗りだった。

目障りなポルコを倒そうと空賊たちはアメリカ人のカーチスを助っ人として雇う。最終的には大金とフィオを懸けて両者は肉弾戦にまで至ります。

ポルコは「呪いによって」豚になってしまったという設定です。当初から宮崎監督には「なぜ豚になったのか?」「人間には戻れたのか?」という質問が、何度も向けられたそうです。

しかし、監督はポルコが豚になった理由を単純化したくない、そんな質問は野暮だという思いを持っていて、はっきりとは言わず煙に巻くような回答をしていたのです。

ただ、何も語らなかったわけではなく「紅の豚」の公開当時のパンフレットには「忠義的に犬でも、自由奔放な猫でもない、ポルコのようなキャラクターを表す動物として豚を選んでいること」

戦争に対して、どちらにも与しないことを”豚になる”と表現していること」などから、ポルコが豚であることは監督の反戦への思いが作品のスタンスとして反映されていると考えられるでしょう。

ポルコは監督の思いの結晶として「自分で自分に魔法をかけて豚になった」のです。

作品の中でも、ポルコが自分が豚であることを決して嫌がっていませんし、積極的に魔法を解こうともしていません。

その姿には「俺は豚だから、戦争なんて関係ないのさ」「あんたら人間同士でやってな」というカッコ良さが溢れていると思いませんか?

まとめ

紅の豚×CA4LA - CA4LA(カシラ)

宮崎駿監督の思い入れの強い「紅の豚」についてお伝えしました。この作品が「大人のアニメ」と呼ばれる背景には、監督の反戦への思い、願いが反映されているからなのでしょう。

私たちもしっかりと自分のスタンスを持ち「飛ばねぇ豚は、ただの豚だ」という言葉を思い起こし、自分が自分として生きていくことを学びたいと思います。

ジブリ作品の哲学的名言まとめあなたの好きな言葉は?・・・https://bell.kim-kuni.com/miyazaki/

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