1945年8月6日と9日に日本に世界で初めて「原子爆弾」が投下されました。原爆は従来の火薬による爆弾とは違い。桁違いの爆発力を持っています。
爆発時、瞬間的に発生する強大なエネルギーにより、温度が急激に上昇して、非常に広範囲に熱線を放出し、人体には取り返しのつかない火傷を負わせたりもします。
同時に急激な温度の上昇が周囲の空気が急速に膨張し、衝撃波となって放出されるのです。その際の爆風が大きな破壊力を生み出してしまうのです。
この記事では原子爆弾に対する、理解を深めていただくとともに、二度と世界中で利用されることが無いようにと願っています。
原子爆弾・広島・長崎の違いは?
【広島方】広島方の原爆は、細長い金属の筒の両端に核分裂物質(ウラン235)を爆発させるために必要な量より少ない2つの固まりに分けて置き、火薬を使って臨界点以上に合体させるという「ガン・バレル」方式と呼ばれるものであった。
- 長さ3メートル、直径0.7m、重さ4トン。火薬を使った爆弾1万5千トン相当で
- 「リトルボーイ(ちび)」と呼ばれた
【長崎方】長崎原爆の核物質にはプルトニウム239が使われており、それを火薬で取り囲む形で密閉し、プルトニウム239の核分裂連鎖反応が起こる。超臨界状態が起こるまで押し進めると、中心に仕込まれた中性子源から中性子が飛び出す。
これが引き金となってプルトニウム239の原子核分裂反応が起こる。インプロージョン(爆縮方式)と呼ばれる爆弾であった。
- 長さ3.25m、直径1.52m、重さ4.5トン。火薬を使った爆弾2万1千トン相当。
- 「ファットマン(ふとっちょ)」と呼ばれた
テレビメディアなどでは「広島・長崎」と原爆が投下されたことを伝えているが、投下された原子爆弾の内容は同じものではなかったのである。
いずれにせよ、これだけ甚大な核兵器は長い年月をかけて進化してきました。爆発量も潜水艦からの発射なども現代は桁違いとなっています。
二度とこのような兵器が使われることが無いようにと、願うばかりです。
原子爆弾・現在の保有国は?
核兵器の保有数は、米露の冷戦時代にピークを迎え、世界に70.000発に達していました。1980年頃から減少してきましたが、2019年1月の時点でも13.865発の核兵器が依然として存在し、このうち90%以上をアメリカとロシアが保有しているとされている。
- 核兵器保有数(2019年・ストックホルム国際平和研究所による)
- ロシア・・・6.500発
- アメリカ・・・6.185発
- フランス・・・300発
- 中国・・・290発
- 英国・・・200発
- パキスタン・・・150~160発
- インド・・・130~140発
- イスラエル・・・80~90発
- 北朝鮮・・・20~30発
原子爆弾・日本の状況
第二次世界大戦の終戦は結果的に「原爆の投下」という形で伝えられています。様々な憶測や勘繰りがあるにとしても、もはや当時の日本には戦う戦力が無かったとされています。
それでも意地なのか、軍事中枢部は国内戦までを視野に入れて「打倒欧米」を声高に国民に向けて叫んでいました。ひの原爆投下によって「ポツダム宣言」を受け入れた日本は「敗戦国」となってしまったのです。
今、世界はまたしても「核の脅威」におびえ、為政者が暴走しないことを願っています。言えることは、原爆であろうが地雷であろうが、化学兵器であろうが、人命を大切にする社会の実現を世界中が求めているということです。
どうぞこれ以上、人の命が軽んじられることが無いようにと、互いに祈りあいたいと思います。
プーチン氏次第なのか?・・・https://kim-kuni.com/putin/
北朝鮮も脅威ですね。子供が犠牲に・・・https://kim-kuni.com/kita/
原爆に対する国際的反応について・・・https://hiroshimaforpeace.com/media-1945/
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