病院やクリニックなどで、医師から処方されるお薬は「医薬品」と呼ばれます。医薬品は医師免許を持つ方々にしか処方することができません。
薬剤師さんや看護師さんは医薬品の管理はしますが、患者さんにお薬を処方することはできません。厚生労働省が度重なるお薬の検査をして認可したものが医薬品なのです。
街のドラッグストアなどでは、健康食品やサプリメントを自分で選んで購入することができますが、医薬品は医師の処方箋がないと購入できないのです。
この記事では、医薬品とサプリメントの違いについて、さらにサプリメントにも4つの区分があることをお伝えしたいと思います。自分に合うサプリを見つけるようにしましょう! 2回にわたってお伝えいたします。
サプリメントと医薬品の違いは?
まずは病院やクリニックで医師から処方されるお薬についておさらいをしましょう。生活していれば誰もが病院に行った経験がありますよね。
病院にお世話にならない方は稀です。そしてほとんどの場合、診察後に医師から処方箋をいただき、近くの薬局でお薬をもらいます。
医薬品は「医師・歯科医師」がその人の病気、症状、体質、年齢などを考えて処方する薬です。
ですので、あなたの状態に合わせて処方されたお薬ですから、症状が似ているからといって、絶対に他の人にあげたりしないようにしなければなりません!
お薬の飲み方について
①薬の説明書をよく読みましょう
お薬には必ず説明書がついています。正しい使い方や、効き目などのほか、使用上の注意や副作用に関することが書かれています。保存して必要な時に読めるようにしておきましょう。
②薬の飲み方に関する3つの注意点
ポイント1・・・薬を飲むタイミングを守りましょう。お薬は症状に合わせて飲むタイミングが決まっています。タイミングがずれると効果がなくなったり、副作用が生じたりします。
- 食前とは・・・胃の中に食べ物が入っていないとき(食事の1時間~30分前)
- 食後とは・・・胃の中に食べ物が入っているとき(食事の後30分以内)
- 食間とは・・・食事と食事の間(食事後の約2時間後)。食事中ではありません。
- 就寝前とは・・・就寝する役30分前
- 頓服とは・・・発作のときや症状のひどいとき
ポイント2・・・お薬を飲む量や期限を守りましょう。決められた分量より多く飲んだからといって効果が強まるわけではありません。むしろ副作用や中毒症状が出てしまいます。また、症状が治まったからといって自分で使用を控えたりせず、医師に相談しましょう。再発したり、完治しない場合があるからです。
ポイント3・・・お薬の飲み合わせに気をつけましょう。複数の薬を使用している場合、飲み合わせが悪いと効きすぎたり、逆に効果が十分に得られない場合があります。医師に現在飲んでいる医薬品名を伝えましょう。
③お薬を正しく管理するためのポイント
ポイント1・・・薬は光や熱による影響を受けやすいため、湿気、日光、高温を避けて保管しましょう。冷蔵庫で保管する薬もあります。有効期限が過ぎてしまった薬や、飲み残してしまった薬は医師や薬剤師に相談するようにします。
ポイント2・・・子どもの手の届かないところに保管する。薬の誤飲を防ぐため、飲んだ後の戻し忘れにも気をつけましょう。
ポイント3・・・誤飲してしまったときの対応。万が一、子どもが薬を誤飲してしまった場合は「子供の状態」「薬の名称」「飲んだ量」を確認しすぐに相談機関に連絡をして、必要に応じて医療機を受診してください。
〇「子供医療電話相談」(休日・夜間)・・#8000(全国同一。お近くの相談窓口につながります)
〇大阪中毒110番(365日24時間対応) 072-727-2499
〇つくば中毒110番(365日9時~21時対応) 029-852-9999
⓸お薬手帳を活用しましょう
この手帳はあなたが使っているすべての薬を記録するための手帳です。医師や薬局で手帳を提示することにより、副作用や飲み合わせ、薬の量が適切かどうかをチェックできるものです。緊急時や、災害時にも持参するようにしましょう。
⑤薬を飲み忘れたときには
飲み忘れに気付いたら、すぐに飲むようにします。ただし、次までの飲む時間が近づいている場合にはその分は飲まずに、次の回からいつものように飲むようにしましょう。2回分をまとめて飲んではいけません。薬によっては飲み忘れの対応が異なる場合もあります。
医薬品の副作用に気をつけましょう!
医薬品として厚生労働省が認可したお薬であっても、人によって、また間違った飲み方によっては副作用が生じてしまうことがあります。
副作用とは?
副作用とは例えばアナフィラキシー(薬によるアレルギー反応の一種。皮膚の痒み、じんましん、息苦しさ、ショック状態など)や、肝機能障害(薬の多飲によって、薬を処理する肝臓に負担がかかる)など、望ましくない作用のことです。次のような方は注意をし、医師などに相談してから使用するようにしましょう。
- アレルギーのある人
- 過去にひどい副作用を経験したことがある人
- 医師の治療を受けている人
- 肝臓や腎臓など、薬の成分を代謝・排泄する臓器に疾患のある人
- 他の薬も飲んでいる人
- 妊娠の可能性のある女性、妊娠している女性、授乳中の女性
- 高齢者
薬を使用して異常を感じたら?
このような症状が出たら、自己判断をせずに医師に相談しましょう。「何という薬を、どのくらいの量・期間使用し、どのような症状が出たか」を伝えます。
- 発疹・痒み・皮膚や粘膜が赤くなる・胃痛・発熱・だるさなど
かかりつけの薬局を選びましょう
かかりつけの薬局を持つことは、あなたの薬の情報を継続的に把握してくれますし、何かあった時に心強いサポートをしてくれます。相談もしやすいものです。複数の医療機関から処方箋をもらった場合にも、一ケ所の薬局でまとめた方が便利で安心です。
インターネットを利用した薬の購入には特に注意しましょう
海外サイトで購入(いわゆる個人輸入)する医薬品は、日本の法律に基づく「品質・安全性・有効性」が確認されていない薬が多く、期待される効果が得られなかったり、思わぬ副作用で健康被害を生じたりする可能性があります。また、偽造医薬品の場合もあるのです。
まとめ
ことわざに『薬にも毒にもなる』という言葉がありますね。医師から正しく処方された薬であっても、使用方法を間違えると副作用などの健康被害が生じる場合もあります。
あなたの病気の症状に合わせて処方されたものですので、正しく使用して健康生活を取り戻しましょう。
参考となる厚生労働省のページ・・・https://www.pmda.go.jp/files/000226365.pdf
4つのサプリメントの区分②のページ・・・https://kim-kuni.com/sapuri2/
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