しょうゆは「しょっぱい!」けれども、人体にとっては「塩分」が無いと生きていかれません。醤油、あるいは塩に含まれている「ナトリウム」や「カリウム」がとても大切で、故事にも「敵に塩を送る」という言葉もあるほど、大切な栄養素です。
ですので、世界中で歴史を問わず塩や醤油は大切にされてきました。この記事では醤油にはどれくらい塩が入っているのかを実験してみたいと思います。
しっかりと調べて学校の自由研究として提出しましょう!!
しょうゆ・歴史は?
歴史の長い中国にも当然醤油がありました。「しょうゆ」という言葉で呼ばれるようになったのは、日本では「室町時代」です。しょうゆの前身とされるのは「ひしお」と呼ばれていました。
名前こそ違いますが、古代ローマでも中国でも体に必要な栄養素として古代から受け継がれてきました。日本でもすでに飛鳥時代の木簡やには「ひしお」という記述があり、室町時代頃から全国的に「ひしお」として定着してきました。
むろん飛鳥時代以前の文献からも、「しょっぱい液体」というものが日本各地にありました。
時代を経るにつれて、関西・関東でそれぞれの調味料が発展してきて、江戸時代の文献には「しょうゆ」が登場しています。それぞれの地域で「しょうゆ」を作る会社が発展してきまして、現代に至っています。
しょうゆ・どのくらい塩が入っているのか
しょうゆという「液体」に塩がどれくらい入っているのか?調べてみましょう!準備物は次の通りです。
- 食塩
- しょうゆ
- 水
- わりばし
- 黒い布(フェルトなど)
- ドライヤー
- 鉄製のなべ
- 片手なべ
- 木べら
- コーヒーフィルター
- コップ
- はかり(0.1gまではかれるもの)
- 保護メガネ
比較的多くの準備物はご家庭にあるのではないでしょうか?「はかり」と「保護メガネ」はありますでしょうか?実験をする前は良く手を洗うようにしましょう。
醤油を加熱する時に「けむり」が大量に出ますので、換気扇を回し、部屋の窓も開けて換気をするようにしましょう。食塩水を加熱している時に「はねる」ことがよくありますので、できれば保護メガネを!!
しょうゆ・実験の方法
準備が整ったら、いよいよどのくらい「塩」が入っているのか、実験してみることにしましょう!まずは「塩」は水に溶けても、消えて無くなるものではないので確かめてみましょう。
- 濃度10%の食塩水を作る。(水27ml)に食塩3gを入れて、割りばしなどでよく混ぜます
- 黒い布(フェルトなど)の上に数か所、食塩水をたらしてドライヤーなどで乾かしてみる
- 自然乾燥でもできるよ
- 乾いてくると、布が黒いので、白い塩が見えてくるよ
- 食塩水の中にあると良く分からないですが、実際には食塩水の中にしっかりと「塩」が入っていることがわかるね
しょうゆ・実験スタート
「しょうゆ」は大豆・小麦・食塩水からできています。さて、しょうゆから塩を取り出す実験をスタートしましょう
- しょうゆ20mlを鉄製の「なべ」に入れて加熱する。火を使うので、保護者の方に手伝ってもらったらよいかな。また、煙が大量に出るので、換気を忘れないようにしましょう
- 炭になって煙が出なくなるまで焼きます。バーナーがあれば上からも焼くと、きれいに仕上がりますよ
- しばらく置いてよく冷ましてから、水を30mlほどを加えます
- こげている部分を、よくヘラなどでこそげ落としてかき混ぜ、こげと水を良くななじませます。すると黒い水が出来上がります
- その冷めた黒い水を「コーヒーフィルター」でコップなどに濾します
- ろ過出来たら、濾したものを別のなべに入れて、水分を蒸発させます。水分が完全になくなる前に火を止めて、余熱で乾燥させます
- すると乾燥させていたなべに白っぽい粒状のものが残ります。これが「塩」です。取り出してみると食塩よりも「ザラザラ」しているね
- 試しに舐めてみると「しょっぱい」よ!!
- 「こい口しょうゆ」と「うす口しょうゆ」ではどのくらい「塩」の量が違うのか、実験しているのも楽しいね!!
しょうゆの作り方・・・https://www.s-shoyu.com/knowledge/0501
ラーメンにも結構入っています・・・https://kim-kuni.com/kitakata/
お寿司には醤油ですね・・・https://kim-kuni.com/kaitensusirank/
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