古代中国の道教の始祖とされている「老子」。彼は「足るを知る者は富む」と語っています。この言葉は、何か新しく獲得する、何かを手に入れることで満たされるというものではなく、今の自分の状態で満足している、ということを意味しています。
人は常に欲望があり、その欲望は尽きることがない、と考えた老子は、人は常に足りないと思うことを追い求めるため、満たされることがない!!
この状況のままでは幸せになることができない、と説きました。これは現代でも同じですね。利益追求のために他社を蹴落としてでも儲けようとする企業、他人への嫉妬のために自分をよく見せようとして、あらぬ話題を地域や会社で吹聴する人など。
今、自分の置かれている環境、状況に不満を言うのではなく、その現状を見つめ受け止め、受け入れるのです。人には欲がありますから、素直に老子の言葉をすぐに実践することは難しいものです。
欲望にまみれた自分から抜け出して生きることは誰しも困難なものです。「足るを知る者は富む」の「富む」とは決して金銭のことだけではありません。こころも「富む」のです。
シンプルに生きるとは?
現代は様々な情報に溢れています。もしかすると私たちの方が情報に振り回されているのかもしれません。pc・スマートフォンなど、どこでも情報を手に入れることができます。
そのような状況下にあって、子供たちはスマホ依存症になり、自然から学ぶ機会も失われています。
シンプルで質素な生活の方が「心の成長」には大切なのです。大人たちも同じではないでしょうか?シンプルに生きる、いくつかのコツをご紹介したいと思います。
風通しの良い生き方
- 日々の生活の中に風が通っている。遮るものがないほど心地の良い環境となる。ただ単にモノを減らすという「ミニマリズム」ではありません。必要なものは大切に使用して、無駄なものを減らしていく。捨てられないものが多くても、その方が「心地よい」と感じるならばシンプルに生きられます
- クリエイティブな生き方・・・「今」家にあるのもので何ができるだろうか?と考えることは、工夫するというクリエイティブな生活です。人の目を気にしたり、自分の思い込みを外してゆったりと見渡せば「世界」が実はシンプルだったことに気が付くのかもしれませんね
- 自分の軸を持つ・・・自分の生き方の方向性をしっかりと持ちます。他人の意見に左右されない、自分の生き方。占いなどにも頼りません。自分の軸を持つと「他人の意見」には左右されません。占いを読んで一喜一憂することもありません。「私はこう生きていく!」という軸を確立することです
- 無駄をなくす・・・一日の時間は生きているすべてのものに平等です。時間には何の差もありませんよね。どう生きるかが大切なのです。時間の無駄・お金の無駄・労力の無駄・・・。日々を見直すと、いかにいろいろなことを無駄にしていることか。特に「時間」は他の事に有効活用できるので、あまり行きたくない誘いなどは断り、その時間を有効活用しましょう
- 自分を大切に・・・独りでリラックスする時間を大切にしましょう。PCもスマートフォン放っておいて、アロマなどを活用しながら、自分と向き合う時間を大切にする。情報を気にせず自分の内面を見つめてみることが大切ですね
シンプルに生きる・まとめ
「自分はありのままでよいのだ」「そのままで十分満ち足りているのだ」という心持ちになれれば、余分な欲求からも解放されてきます。
最近は「粗食」も見直されていますね。食べたいという欲求を少し抑えて、家庭にあるもので満足する。それが結果として節約にもエコロジーにもなるのですね。
「貧しい日本の時代の方が、みんな心は豊かだった」という言葉は真実でしょう。
春の不調を乗り切りましょう・・・https://kim-kuni.com/harukokoro/
シンプルに生きるコツ・・・https://folk-media.com/30327437
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