もうすぐパラリンピックが開幕しますね!これまでに障がい者スポーツを観戦したことのない方々や、あまり馴染みのなかった方には是非とも御覧になってもらいたいと思っています。
私自身、障がい者の方々の施設で長い期間支援員として働いていまして、地域の障がい者スポーツ大会の引率をしたり一緒に練習もしていました。
会場はとても熱気があり、真剣に競技に取り組む姿はオリンピックの選手たちと変わりはありません。パラリンピックでも海外の選手も来日されますので、とても楽しみにしています。
この記事ではパラリンピックの楽しみ方をご紹介したいと思います。ハンディキャップを区分けして競技が行われますが、どのような競技があるのか見どころなどをお伝えいたします。
テレビ観戦時には解説者の説明を聞いて楽しみましょう!
障がいの程度によって、同じ競技でも選手たちは区分けによってクラスが変わります。同じ障がいの程度の方々と競技を行うのですが、体重や年齢によっても区分けが行われますので、細かく分かれています。
その競技がどのような競技であるのか(ルールの面)。一般的な競技ルールとの違い(コートの広さや用具など物理的な面)。選手の障がいの程度による区分けなど細かい部分を解説してくれます。
解説者の説明を聞くことで、競技のルールを知るだけではなく、どのような障がいを持っている方々が競技をしているのか?ということを知ると、自分の「障がいに対する認識」が深まります。
何となく知っているつもりの障がいでも、あらためて解説を聞くことで、より障がいへの理解が深まり、社会で生きていく上での自分の財産ともなるからです。
知るということはとても大切で、漫然とテレビ観戦をするのではなく、共に同じ社会で生きている方々の違った一面を見ることで、あなたの「障がい者」に対する思いが変わります。
もちろん、街で見かける「車いすを利用しているすべての方」がスポーツをしているとは言えませんが、このような一面があることを知るだけでも素晴らしいことだと考えます。
ですので、競技を観戦する時には解説者の説明をしっかりと聞いて、競技を熱く楽しみたいと思います。その経験がいつか実際に障がい者スポーツを見てみよう!という思いにつながればと思います。
パラリンピックの競技・種目
パラリンピックではどのような競技が行われるのでしょうか?特に関心のある競技は録画をして、解説を聞きながら楽しんでみましょう!
- アーチェリー、カヌー、車いすテニス、車いすバスケットボール、車いすフェンシング
- 競泳、車いすラグビー、ゴールボール、シッティングバレーボール、自転車、射撃、柔道
- 卓球、テコンドー、トライアスロン、馬術、バドミントン、パワーリフティング、
- ブラインドサッカー、ボート、ボッチャ、陸上
表のように22競技が行われます。競技によっては種目数が多いものもありますので、テレビ観戦の時にはどの種目が行われるのかチェックです!例えば「陸上」だけでも「跳ぶ・走る・投げる」などがあります。
22競技ながら、オリンピックを大きく上回る約540種目もありますので、楽しみ方が増えます。
また、東京2020大会に新競技として「バドミントン」と「テコンドー」が加わりました。ハンディキャップを持ちながら、それを感じさせない動き、ぶつかり合いがありますので見ていも熱いです!
個人的には「テコンドー」に注目しています。パラリンピックルールとして、頭部への攻撃は反則になりますが、立ち技最強!と言われる格闘技で胴部にどのように足技を決めるのか。関心が高いです。
パラリンピックの楽しみ方
パラリンピックの語源をご存知でしょうか。元々はこの言葉は造語で、ギリシア語の「Paraplegia」(下半身まひ)と「Olympic」(オリンピック)を足したものでした。
現在の理解では「もう一つの」を意味する「Parallel」(パラレル)となっています。つまり「もう一つのオリンピック」という意味で使われています。
オリンピックと同等の位置づけがなされていることに、とても大きな意味がありますね。パラリンピックを楽しむ視点をいくつかご案内いたしますね。
①競技名はオリンピックと同じですので、馴染みがあり一般的な競技は分かっているつもりですが、パラリンピックでは競技によって独自のルールが加えられていたりもしますので、まるで始めて見た競技のように楽しむことが出来るのです。
ルールを知れば知るほど、別の区分けの選手はどうするのだろう?と関心が高まりより楽しめます!例えば視覚に障害のある方々の柔道では、初めから組んだ状態で試合開始なのです。
②パラリンピックだからと言って決してレベルが低いということはありません。むしろ、同じ条件で勝負したら健常者のスポーツ選手でも勝てない場合も多いのです。
一般の私たちではとても勝負になりません。日常的に鍛えているパラリンピックの陸上の選手などは素晴らしい肉体を持っています。自分だったらどうしようか?と試合展開を予想するのも楽しみです。
③それぞれのパラリンピック選手には歴史があります。人生の途中で事故に遭ってしまい、そこから車いすの競技をするようになった、という方もいます。
その選手のいわば挫折からのストーリーに触れてみることも大きな楽しみですね。人に歴史ありと言いますが、楽しめると同時に多くの事を学ばせてもらえるのです。
パラリンピック選手の「生き方・考え方」に触れることは、私たちにも大きな気づきと勇気を与えてくれる「生きた教科書」でもあるのです。
まとめ
「障がいを持つ方」はどこか遠くにいる存在ではないのです。すぐ身近にもいらっしゃいます。パラリンピックだけで見かける方でもないのです。あなたの街にも「障がいを持つ方」はいます。
障がい者を身近に感じることが出来るきっかけになるのも、パラリンピックの楽しみと言えますね。様々なハンディを抱えている方々が同じ社会の中で生きている。
同じ人間なのである、という観点で観戦できると素晴らしい。子供たちにも是非観戦させてあげましょう!ご家族で一緒に楽しみながら「障がい」について会話ができると子供の感性も高まりますよ!
北京パラリンピックへと!!・・・https://kim-kuni.com/pekinpara/
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