昭和の時代、私が小学生だった頃、仙台エリアに「2日間」の、普通列車限定のフリーパスがありました。ちょうど正月の2日間で、普通列車ならばどこまでも乗り継ぐことができました。
しかし、こちらは小学生。宿泊などできません。ですので、早朝からの移動となります。親は心配していましたが、3年位続けて仙台から比較的遠い「丸森」という駅まで行くのが楽しみでした。
この記事では、その3年間の「丸森」旅行で起こった出来事をお伝えしてい見たいと思います。鉄道好きの方々には、一度は経験したことのある事かと思います。
懐かしい時代の思い出を、現代の鉄道ファンにも知ってもらえればと思います!
鉄道の旅・早朝からの移動
現在は車両も立派になって、フリーパスも終了してしまった様ですが、私が乗っていた頃は、トップ画像のように、古くて赤い電車でした。
特に「丸森駅」に用事があったわけではないのですが、自宅から時刻表で調べて、もっとも遠くまで行ける列車に乗りたかったのです。
家から計算すると、仙台まで出て、乗り換え、ほとんどだれも乗っていない丸森駅に魅力を感じました。仙台から逆方向に行くこともできたのですが、ほとんど行くことのない、丸森という「終着駅」に何かしら感じるものがあったのでしょう。
電化されていない、列車に揺られて、特に何の用事もなく終点まで行く。それだけの旅です。何か目的があって丸森までいくわけでもない。土産物屋があるわけでもない。観光名所があるわけでもない・・・。
小学生が独りで出かけるような場所でもないのですが、何となく年末になると「フリー切符」を買って、時刻表を眺めて楽しんでいたものです。行先は結局「丸森駅」でしたね。
丸森に行って、折り返しの仙台行きに乗ると、心が満たされたものでした。仙台に行けば路線が多いので、フリー切符でどこの駅にでも行けるのですが、すでに満たされているので結局は、お正月の挨拶に「おばあちゃん」の家に向かうことになります。
おばあちゃんの家も自宅も「同じ駅」なので、なんのことはない、行って帰ってきただけなのですね。けれども、鉄道ファンならば、かつての私と同じ思いを共有してくれる方がいると思います。
なんとなく、電車に乗りたい。独りで。目的はないが、同じ場所に行きたい。そんな思いで、子供の頃に電車に乗ったことのある方も多いでしょう。
鉄道の旅・事件に遭遇
忘れられない出来事がありました。小学校6年りの時、相変わらず早朝から「丸森駅」を目指して出発したのですが、途中の駅で警察官に職務質問されたのです!!
何事かとこちらもびっくりしていましたが、事情説明によると、私と同年代の小学生が行方不明になっているので、その捜索で年齢の近そうな小学生を探しているとのことなのです!!
警察官2人に囲まれ、いろいろと質問を受け、最終的に実家に電話をして解決したのですが、ビックリしましたね。
その行方不明になっていた小学生も、他の電車で無事発見されたそうで何よりでしたが、同じような思いで、電車に乗る鉄道マニアがいるんだなあ、と思いました。
それからは身分証明を兼ねて親に住所と連絡先などを作ってもらうようになりました。
鉄道の旅・その後
小学生の思い出以来、やはり私にとって「列車の旅」は感慨深いものがあります。会社が飛行機を準備してくれる、と言っても「私は電車で向かいます」とさりげなくお断りします(笑)
駅弁が食べたいわけではなく、早く到着したいわけでもない。ただただ列車に揺られて車窓の風景を見たり、地元の言葉を聞きたい。それだけなのです。
これからも、家族ともども旅行に行くときには「列車」の旅を楽しむことでしょう!!皆さんも「時短」ではなく「自分」を楽しむための旅を過ごしてみませんか?
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